スズメバチの恐怖 1−4  

 

 以前の事件簿の「スズメバチとセミの決闘」は確かに見ごたえがあった。                                                     「ボクシング」よりもよっぽど面白い。無料(タダ)で見れたのだから幸せである。                                           
                                                                            
 今年(2009年)の初夏の暑さもしっくりこない。                                              
梅雨空のような天気も続いていた。気温も低くてスズメバチの活動も活発ではない。                      とんと見かけないので手づくりの「スズメバチ捕獲器」も手持ち無沙汰である。メロンの皮を入れてもスズメさんは  入ってこない。                                                                                                                                        

 その後、天気も回復しはじめた。                                                        
フキや雑草の草取りをしていると、どうもスズメバチのような物体が「ブ〜ン・・ブ〜ン」と飛び回りはじめた。        
だいたいが同じ場所でもある。あの神風特攻隊の「アブ」にしてはちょっと大型だ。                     
アブはなぜか「ブ〜〜ン」と飛んできてはそのまま窓ガラスに激突する。アブもかなり面白い昆虫だ。                                 
                                                                         
 飛び回っているのはどうやら「アブ」さんではなくて「スズメ」さんである。                                             
開墾している畑(予定)のあたりを往来している。数年前に伐採した木の根株がたくさん転がっている所だ。         
スズメバチは何度もそこを往復している。                                                   

                                                                        

 目で追ってみると黄色い矢印のところにウロの入り口があって、そこから出入りしているのが分かった。                             

ワタシこと「知将」は手の内、戦力などをあらかじめ知らなくては戦(いくさ)ができない。                                                         
スズメバチの出入りはどうやら5〜6匹である。それからすると「巣」はまだまだ小さくて作りたてのようにみえる。                 
ということは「スズメバチ」の兵隊も数も少ない・・・よし!なんとか戦いができそうだ。                                                       

                                                                            


   

 この開墾畑にはログハウスを建てた当時、重機で掘り起こした根株がたくさん積まれていた。                    

根も大切な薪、ドンコロにできると思ってそのまま積んで置いてもらった。                              
置き場所はいくらでもあったのでとくに邪魔というほどでもなかった。                                     

そこはなぜかキタキツネの通り道でもあった(室内から写したのでボケてしまった)。                                                       
                                                                                                                                               
 しかし年月の経過とともにそこはヘビや野ネズミの絶好の住処(すみか)にもなっていたようである。           
スズメバチは「薪置き場 」、ベランダの「踏み段下」・・といろいろ考えていたようではあるが今回はオーソドックスな「ウロ」の中になった。                                                                                          
                                                                                 
                 


     

 よく観察すると見張りの番兵はいない。                                                        

飛び出してくるスズメバチも単独である。3〜4匹の集団ではない。これは明らかに戦力は「無し・・」とみた。                                                                     
しかしやせてもかれてもスズメバチである。危険には変わりない。細心の注意も必要である。               
以前、スズメバチの巣に頭を「ゴ〜〜ン」とぶつけて、頭や頬を刺されたことがある。「頭突き」は、やめたほうがい  い。ブドウ棚に巣はぶら下がっていたのにまるっきり気がつかなかった。                                                                     
                                                                         
 さて、完全武装をしてからおもむろに「殺虫剤」を噴射すると、中から2匹ほど・・あわてて飛び出てきた。                   
羽根をばたつかせてこの「急襲」にあわてていた。                                         
ところが2匹ほどは取り逃がしてしまった。一匹は「女王バチ」だったかもしれない。                      
殺虫剤をかけられても逃げるだけの余力はあったようだ。                                           
それにしても「ローヤルゼリーパワー」か「火事場の馬鹿力」か・・どっちかである。                                
しかしあとのスズメバチは完全に仕留めることができた。                                             

                                                                        


 

 巣の中にいたスズメバチの赤ちゃんである。                                                

なんとも愛くるしい顔をしている。これが獰猛なハチに変身するとは思えないほどだ。                   
どこかの田舎ではこの幼虫を好んで食べるそうである。昔は貴重なタンパク源だったかもしれない。                                                     

バッタもそうだが昆虫類は食糧、代替農薬、医療・・などとして無限の可能性を秘めているに違いない。            
「ナショナルジオグラフィー」や「ディスカバリーチャンネル」などを見ると興味深い番組がいつも放映されている。            
                                                                         


     

 火バサミでとり出した巣である。                                                     
巣は予想通りまだまだ小さいものだった。この巣がだんだんと成長して大きなものになっていくのだろう。                    
「ウロ」は奥行きもあってかなり大きい。やがて兵隊を増やし、その大きさになるところだったかもしれない。                                                
あと一年待っていたら・・今年の夏はどうなっていただろう。逆襲に遭わないようにしよう・・。                                    
その前にキタキツネが巣を狙って蜂蜜や幼虫を食べてしまうだろうか・・?                                                  
そういえば蜂蜜らしきものはなかったが・・ミツバチとは食性が違うのかもしれない。雑食性だろう・・。                          

                                                                        


 

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